毎年この時期には、鉄道に乗って東北の温泉宿へと出かけます。
昨年・一昨年は、温泉宿よりも東北のローカル線に乗るのがメインで、そのついでに秘湯の宿へと立ち寄っておりましたが、今回は完全に温泉宿目的。
岩手県にある鉛温泉・藤三旅館に二泊三日で出かけてまいりました。
この旅館には、12年前にオートバイで東北をツーリング中にも二泊しており、その「東北の正しい湯治宿」の形態にとても感銘を覚え、またいつか行きたいという思いを温め続けていました。
ここの宿は、入口が「旅館部」と「湯治部」に分かれており、一般の旅行者と湯治客それぞれがニーズに合わせたプランを選べるようになっているのですが、僕が泊まるのはいつも湯治部の方です。
とは言っても、建物は中で繋がっており、お風呂は全て同じように使えますので、僕のように「なによりも温泉が優先」で、部屋や食事にはあまりこだわない場合、湯治部で充分なのです。
料金も旅館部に比べてかなり安いのも魅力なのですが、それよりも何よりも、この昭和から全く変わらないであろう佇まいがたまらなく僕好みです。
湯治のために長期間逗留する人のための自炊設備も揃っています。
こんな鄙びた温泉宿で、二泊三日、基本的には「何もしない」ことを楽しんできました。
温泉に入り、読書をし、昼酒を飲んでうたた寝をする・・・
このループです。
こんなダラダラした過ごし方なのに、時間の経過はあっという間・・・
正直一泊二日じゃ全然足りません・・・・
温泉で会った大阪から来たというオジサンは一週間滞在するのだとか。
いつかそんなペースの旅をしてみたいものです。
撮影は全て、ライカミノルタCL、キャノンLマウント50mmf1.8、フィルムはコダック200です。
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