ライカズミタール

僕が唯一持っているライカレンズ「ズミタール(50mmf2)」をライツミノルタCLに付けてスナップをしてきました。

このレンズ、入手して7~8年になるかと思うのですが、なにげにカラーネガの組み合わせはこれが初めてです。


本来ライカのオールドレンズはフィルムで使ってこそ・・・と思っていたのですが、これまでCLで使わなかった理由は明白で、CL(M5もそうらしいけど)の露出計の腕木が沈胴レンズと干渉するためです。


もともとこのレンズ、リコーGXRのMマウントユニットを購入した時に「最も安価で手に入るライカレンズ」ということで探した物なのですが、2万円程度で入手できた記憶があります。


しかしデジカメにオールドレンズという組み合わせも割と早々に飽きてしまい、それ以来防湿庫に仕舞われてきたのですが、「まあ沈胴させなければどうということはないか」と久しぶりに引っ張り出してみたというわけです。


そもそも(ミノルタ製とは言え)ライカと名の付くカメラにせっかく持っているライカのレンズを使わないというのも変な話ですし、CL以外にライカのカメラを持っていない以上このCLに付ける以外はないわけです。


ただし一応念のために銅鏡にアルミテープを巻いてストッパーにしました。

デジタルで使ったときは、背景のボケ方が独特で酷くクセのあるレンズという印象でしたが、フィルムですとそこまで独特には感じられません。

それどころか絞ればピント面は割とシャープです。

それにしても数あるライカレンズの中で、なぜこのズミタールだけが不人気で安いのかイマイチ理由がよく分かりません。


これとそれほど仕様的に差が無い初期のズミクロンはそこそこの値段がついているというのに。


まあ買う方としては安い方がいいに決まってますし、それで写りに問題ないのであれば尚更です。

早咲きの桜咲くポカポカ陽気の公園に、オジサンがつま弾くギターの音色。

実に春らしい光景です。

こういう淡々とした春の気配を写すには、古いレンズの柔らかさがよく合っている気がします。


しかしまあ被写体によってはボケのクセも多少出ますね。

それにやはり逆光だと簡単にフレアが出ます。

まあそういうことはほとんど気にしないので特にこのレンズのマイナス要因にはなりません。


何かネガがあるとすれば、沈胴式レンズを沈胴出来ないというのは結構嵩張るんですよね(笑)


それでもこのレンズの柔らかい写りの魅力の前には些細な問題なのかもしれません。

元々はフィルム時代に開発されたレンズですのでフィルムで使ってやるのが王道でしょう。

(そういう意味ではモノクロで使ってやるのが相応しいレンズなのでしょうが・・)

例によってすぐ飽きる可能性もありますが(笑)、このレンズをつけてちょっとした小旅行にも出かけましたのでその模様はまた記事にしたいと思います。


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