今でこそレンジファインダーカメラばかり使っていますが、10年程前はオートフォーカス(AF)のコンパクトカメラをよく持ち歩いていました。
単焦点でよく写る普及機が好きで、リコーのR1とかGR10なんかをよく使っておりましたが、今回ご紹介するのはそんなひとつ、富士フィルム製のティアラというコンパクトカメラです。
口さがないカメラマニアからは「プアマンズTC-1」などと揶揄されておりましたが、僕は昔からどういうわけかフラッグシップよりもそういう普及モデルを愛してやなまい傾向がありました。
ガンダムよりもジムなのです。
軽くてコンパクトなので持ち運びには全く苦労しません。
そのうえ写りはすこぶる良いのですから言うことありません。
フィルムは何を使ったか忘れてしまいましたが、多分フジのSUPERIA PREMIUM 400だと思います。
なんだかコッテリと彩度もコントラストも強い仕上がりですね。
f3.5とけっして明るいレンズではありませんが、感度400のフィルムならば夜のスナップもそこそこいけました。
ただしこのカメラには小さな不満点が2点ほどありました・・・
一つはシャッターにタイムラグがあること。
これはストリートスナップでは結構な弱点です。
それともう一つは、カメラ起動時にフラッシュを発光禁止モードにしておかないと、暗いシーンで勝手にフラッシュが発光してしまうこと。
これもスナップには不利な要素でした。
いいカメラだけにこの部分はとても残念で、そこがリコーR1などに比べて登場回数が少なかった要因でもあります。
ただし90年代の単焦点AFコンパクトカメラは非常に優秀ですので、折りを見てまたご紹介したいと思います。
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