日常的に最も持ち歩いているライツミノルタCLにはほぼ99%40mmが付けっぱなしになっています。
ライカMマウントのカメラで40mmのファインダー枠を持っているのはこのCLだけってこともありますが、僕がたまたまノクトンクラシックの40mmを所有していたことが大きな理由でもあります。
元々CLは40mmが標準レンズでしたし、やはりこのカメラには40mmが相応しいのではないかとも思っていました。
ただし個人的な好みではやはり50mmが好きなのです。
たった10mmの違いですが、やはり標準画角は一つ欲しいなあ・・と以前から物色はしておりました。
実はL/Mマウントの50mmは1本だけ持っていることは持っているのですが、それが沈胴式のズミタールなのです。
ご存知のようにCLはシャッター巻き上げとともにレンズの後ろ側に露出計の腕木が現れる仕組みになっておりまして(M5と同じ構造)、これが沈胴式のレンズを沈胴させた時に干渉する恐れがあるのですね。
レンズを出しっ放しにしておけば大丈夫なのですが、いつうっかり沈胴させてしまうか分かりません・・・
そこで固定銅鏡式L/Mマウントの50mmを物色していたのですが、これがなかなかあるようでない・・・
いや・・本家のライカレンズでしたら50mmはそれこそ無数にあります。
しかしズミクロンやズミルクスなんかはそうおいそれと手が出る金額ではありません・・・
以前コシナのカラースコパーにはLマウントの50mm(f2.5)があったのですが、あまり生産本数が多くなかったんでしょうか?
中古市場でもあまり見かけませんし、見つけたとしても結構中途半端に高額です。
そこで目を付けたのがキャノンのLマウントレンズです。
1950年代に生産されていた古いレンズなのですが、さすがキャノンというべきかかなり流通量が多く、中古でもよく見かけますし価格も手頃です。
キャノンのLマウント50mmにはf1.8とf1.4がありますが、f1.8の方であれば中古相場も1万円前後です。
運よくf1.8のかなり程度のいい個体が11000円で手に入りました。
早速CLに付けて出歩きましたが、その前にα7Ⅱに装着して試し撮りしたところ、開放から実に良く写ります。
ちょうど前後して手に入れたジュピター9が開放だとどこにピントの芯があるのかまるで分からなくなるのに比べて実に優秀です。
さすが日本製。さすがキャノンと言うべきでしょうし、絞っていくと明確に解像度が上がっていくオールドレンズらしさも味わえます。
CLで撮ったフィルムの現像が仕上がってきて、その写りの良さは再認識しましたし、やはり50mmという画角はしっくりきます。
レンジファインダーの場合、ファインダーを覗いた状態では画角による違いを体感し難いのですが、仕上がってきたネガを見てみるとやはり40mmよりも画面は整理された感がありますね。
その後もこの50mmだけ付けて幾つかの小旅行に出かけましたのでまたその模様も順次アップいたします。
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