以前コンタックスTVSⅡを貰った時のことも記事にしましたが、時々歳の近い従兄弟がもう使わなくなったカメラやレンズをくれます。
その従兄弟がフラッと僕の職場へやってきて、ジュピター9とテッサー45mmf2.8を置いて行ってくれました。
ジュピターはM42マウントでしたので、アダプター経由でミラーレスに装着して楽しんでたのですが、テッサーはY/Cマウントです。
後にメールで「このテッサーって何のボディに付けてたの?」と聞くと、「CONTAX 167MTだよ。ついでにY/Cマウントのレンズと一緒に送るよ。50mmf1.4とか」との返事です。
Y/Cマウントのレンズと言えば泣く子も黙るカール・ツァイスレンズです。
(ヤシカブランドのMLレンズもありますが)
果たし167MTと共にやってきたのは、プラナー50mmf1.4とディスタゴン28mmf2.8です。
いずれも後期のMMモデルですのでツァイスとは言ってもほぼ日本製(富岡光学?)ですが、高級レンズには違いありません。
ツァイスレンズ3本にCONTAXボディ。それにニコンのEMなども同梱されておりましたので、さすがに「ありがとう」で済ますのも気がひけて慌てて美味しい日本酒を送りました(笑)
さて、では早速試写に出かけます。
フィルムは最近ネットで安くまとめ買いしたためこればっかり使ってるkodakultramax400です。
1本目はまぁ本当に試し撮りという感じで街をブラブラしました。
レンズはとりあえずプラナー50mmだけで試してみます。
久しぶりに一眼レフを使いましたが、ピント合わせにちょっと苦労しました・・・
実は1本目は36コマのうち半分程度がピンボケだったのです・・・
一般的にはレンジファインダーよりも一眼レフの方がピント合わせややりやすいはずなんですが、悲しいことに歳と共にかなり視力が低下してきたのも影響しているのでしょうか・・・
止まってるものはまだいいのですが、人を撮らせてもらったものはほぼ全滅でした(笑)
やっぱり人を撮るというのは緊張します・・・特に慣れないカメラですと・・・
モードは全て絞り優先オートですが、露出は問題ないようです。
さて。
ピント合わせは修練するしかありませんが、問題はもう一つありました。
この167MTとプラナーの50mmという組み合わせは、普段軽量なレンジファインダーやコンパクトカメラを持ち歩いている身からしますと少々重いのです。
いや・・一眼レフのシステムとしては充分軽量な方だとは思いますが、日頃一眼レフを持ち歩く習慣がない人間からすると、バッグが肩にズッシリと食い込む感触についつい根を上げそうになります・・・
そこで軽量なボディを物色することにしました。
本当は最軽量で最後発のAriaが欲しかったのですが、どういうわけかCONTAXボディの中でAriaだけが突出して高いのです。
程度のいい物ですと、中古市場で4万円以下ということはほぼありません。
軽いとは言っても「一眼レフという括りの中で」ってことで、世の中もっと軽いカメラは幾らでもあります。
今後メインで使うかどうか分からない機種に4万円はなかなか出せません・・・
次に目を付けたのはAriaに次いで軽量な139クォーツです。
ヤシカコンタックスボディの中では初期のモデルですが、案外耐久性は悪くないようです。
そして何と言っても相場が安い。
ワインダー付きの動作品が¥3900で入手出来ました。
少々シャッター鳴きする個体でしたが、AEも正確に動作しているようです。
難点と言えばシャッタースピードが1/1000までなのとフィルムが手巻きなことですが、どちらも普段使ってるカメラがそんなものですので全く気になりません。
次のお休みに早速この139クォーツにプラナーを付けて小旅行に出かけました。
いつものライツミノルタCLと40mmレンズの軽量さには及びませんが、まだ持ち歩く気にさせる重さです。
行き先は案外行きそうで行かない、瑞浪・恵那方面です。
乗った電車が瑞浪止まりだったためとりあえず下車して街をブラついてみます。
これまでも散々通過はしてきましたが、考えてみれば瑞浪の街中を歩くのは初めてです。
乗継電車の発車までの20分程度の駆け足でしたが、なかなか趣きのある街です。
そして乗り継いだ電車で恵那へ。
駅前から2kmほど歩いて山間の静かな温泉へお風呂を貰いに行きました。
お風呂上りにまたブラブラ。
この季節は夕方になるとまだ涼しく、撮り歩きは本当に心地のいい気候です。
しかし夕暮れ時になるとどうしても絞りを開けていくためピントはまた怪しくなってきます(笑)
小腹が空いてきたので、駅にほど近い和食屋さんで、生ビールを飲みながらうな重をつつきました。
こんな時間が本当にたまりません。
お腹も満足して、ほろ酔いの頬を夜風で冷やしながらまた汽車に乗って名古屋へと帰りました。
多少慣れてきたのか、167MTよりも139クォーツのファインダーの方が合っていたのか、ピンボケの確率はちょっと少なくなりました。
せっかくの軽量ボディですので、今度は軽量なテッサーを付けて旅に出たいと思っておりますが、しばらくはプラナーの描写を楽しみたいと思っております。
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