前回の続きです。
浜松出張の折に、浜松市街をスナップして歩きました。
会議が終ったのが午後4時頃です。
夕暮れ時の街をスナップして歩きながらふと「中田島砂丘まで行ってみるか・・」と思い立ちました。
これまで車やオートバイで訪れたことはありましたが、公共交通機関で行ったことはありません。
調べてみると浜松駅前からバスが出ており、所要時間も20分程度です。
バス乗り場まで行ってみるとタイミングよくバスが出るところでしたので飛び乗りました。
しかし僕はこの時いささか疲れていました。
会議のためにいつもよりも少々早起きして浜松までやって来て、展示会と会議の前後にかなり街をほっつき歩きましたので・・・
バスの中で眠れれば良かったのですが、バスに乗っている時間が中途半端に短いため、上手く眠りを捉えることが出来ないまま砂丘に着きました。
バス乗り場の目の前から砂浜が広がり、多くな砂丘を一つ越えると海が見えてきました。
日本全国どこに行っても、夕暮れの浜辺にはたいてい人々が集っています。
この時の砂丘にも外国人カップルが水着で散策していました。
しかしバスで眠れずに、まだ眠気の塊を抱いたまま砂丘を超えてきた僕は、なんだかここで酷く疲れ果ててしまいました。
たまらず僕は砂浜に横になって目を閉じました。
目を閉じると波音がさらに大きくなったような気がしました。
砂浜を歩く音で我に返ると、まだ先ほどの外国人カップルが歩いています。
どうやら寝てしまったようですが、恐らく時間にして5分も経っていないでしょう。
それでも疲労感と眠気の塊は幾分軽くなっていました。
すると砂丘の向こうから制服姿の女子高生が談笑しながら歩いてきて、真っ直ぐに海の方へと向かいます。
波打ち際を歩き、時々足を波に浚われている彼女たちは驚くべきことに裸足でした。
しばし波と戯れると、彼女たちはまた足早に裸足のまま砂丘の向こう側へ消えました。
それも結構な速度で。
僕は海辺で暮らしたことがありませんので、制服姿の女子高生が裸足のまま海岸へやってきて、しばし波と戯れると、そのまま足早に立ち去っていくことがどの程度ポピュラーな出来事なのかよく分かりません。
そろそろ僕も引き上げることにしました。
砂丘を超え舗装路に出ると、遠くに見えるバス停からバスがまさに出るところでした。
いつものことですが、帰りのバスの時間をよく確かめていなかったのです。
時刻表を見ると次のバスまできっかり1時間あります。
さて・・どうしようかな?
あと1時間ここで待つには、あまりに何もありませんし本を読むにもそろそろ周囲は暗くなってきています。
ここでボンヤリするよりもとりあえず駅の方へ向かおうと歩き出しました。
国道まで出れば別の路線のバスが駅へ向かっているかもしれませんし、タクシーも拾えるかもしれません。
僕のこういう根拠のない希望的観測は大抵の場合大きく外れるわけですが、いつも何とかなってきたのも実際のところです。
その時もほどなくタクシーが通りかかりましたので迷わず乗り込みました。
駅に着くと、喉が渇いて小腹も空いてきましたので、駅前の浜松餃子の店で生ビールを飲みながら餃子をつまみました。
こういう出張は仕事の定休日に行くことが多く、僕は仕事で休日が潰れることがなによりも嫌いなのですが(笑)、こんな風にいつもとは違う場所で写真が撮れるのなら、それはそれで悪くないなぁとも思っています。
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